FC大阪　ホーム開幕戦で岩手に敗れる

　G大阪、C大阪に続く“大阪3番目のJリーグクラブ”であるJ3のFC大阪は18日、東大阪市の花園ラグビー場でホーム開幕戦に臨み、0―3で岩手に敗れた。観衆は3408人。志垣監督は「サポーターに勝ち点3を届けられず、申し訳ない。立ち上がりは硬さがあった。攻守とも全体的に狙い通りではあったが（昨季）J2にいた岩手さんは隙を見逃してくれなかった」と振り返った。

　昨季J2で戦っていた“格上”にボールを握られる時間が長く、前半はGK永井を中心に必死の守りでしのいだ。両チーム無得点の後半7分、岩手は左サイドからのクロスに対し、ファーサイドへ走り込んだFW宮市が頭で合わせて先制。同29分にはFWクリスティアーノがドリブルでペナルティーエリア内へ持ち込み、FC大阪DF谷口のハンドを誘発。これで得たPKを同32分に自ら決めてリードを広げ、試合終了間際にも加点した。

　ホームの声援を受けるFC大阪は同19分、ドリブルでペナリティーエリア右へ持ち込んだFW久保が中央へクロスを送ると、走り込んだ途中出場のMF町田が強烈な左足シュートを放つもゴール右へそれた。他にもチャンスはあったが、ものにできなかった。キャプテンマークを巻いたMF西矢は「初めて花園でJリーグの試合。雰囲気は凄くいいし、恵まれていると感じた。もっと攻撃で相手を動かしてチャンスをつくっていきたい」と次節以降の勝利を誓った。

　また、観戦に訪れたJリーグの野々村芳和チェアマンは「初めて花園ラグビー場に来ましたが、凄くいいスタジアム。カテゴリーを意識せず、FC大阪らしい成長を見せてほしい」と話し“ラグビーの町”という印象がある東大阪市を本拠にするクラブの今後に期待を示した。