世界67位の北マケドニアが欧州王者を撃破　指揮官は「イタリア流でイタリアに勝った」

W杯欧州予選プレーオフC組準決勝   北マケドニア1―0イタリア （ 2022年3月24日    イタリア・パレルモ ）

歓喜する北マケドニアの選手たち（AP）
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　FIFAランキング67位の北マケドニアが6位のイタリアを破る番狂わせで初のW杯出場に望みをつないだ。昨夏の欧州選手権を制した伝統国を相手にアウェーで守備を固めて猛攻に耐え、後半アディショナルタイムにFWトライコフスキが決勝点。ゴールキックからボールを収めると、相手選手に囲まれながら右足を鋭く振り抜いて約25メートルのミドル弾をゴール左隅に決めた。

　引いて守って“その瞬間”を待ち、少ないチャンスを生かした。伝統的に堅守が持ち味の難敵を退け、ミレフスキ監督は「イタリア流の戦いでイタリアを下した。（枠内シュート）2本で1得点。選手を誇りに思う」と満足げに語った。

　W杯出場経験こそないが、今予選では敵地でドイツを破る金星も挙げた。昨夏の欧州選手権では主要国際大会初出場。1次リーグ3戦全敗で敗退したが、確実に力を付けている。

　DFリストフスキ主将は「うれしくてたまらない。北マケドニアに戻ったら大歓迎されるだろうね」と満面の笑み。29日の決勝ではC・ロナウドを擁するポルトガルと対戦するが「我々が勝つ。そのためにあらゆることをする」と必勝を誓った。