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大久保嘉人氏 小嶺忠敏さんから“1度だけ”怒られた事とは…逆に感謝「自分だけ経験なかったので」

[ 2022年1月13日 21:00 ]

2004年5月、恩師である国見高・小嶺総監督の隣に座り、試合を観戦しながら談笑するC大阪・FW大久保(左)
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 昨年現役を引退した元サッカー日本代表の大久保嘉人氏(39)が13日、文化放送「くにまるジャパン極」(月~金曜前9・00)にゲスト出演。今月7日に死去した国見高時代の恩師・小嶺忠敏さん(享年76)との思い出を振り返り、高校時代に“1度だけ”怒られたというエピソードを明かした。

 8日に長崎県南島原市で営まれた小嶺さんの通夜に参列した大久保氏は「すごい人達が集まったんで、それだけ偉大だったんだなと改めて思いましたね」とコメント。国見高時代の小嶺さんを振り返り「部員は何百人といるんですけど、先生は一人一人の性格を分かってて、俺には怒ったらダメになっていくと思ってたんでしょうね。なので常に褒められて、退場した時も怒られず。普通だったら怒られて試合にも使ってくれなくなるんですが、『嘉人、お前退場したから弁当2個食え。それだけだ』って、いつもあ~良かった。弁当2個だけでいいんだと思いながら喜んで食べてました」と怒られた記憶がほどんどなかったと明かした。

 だからこそ1度だけ怒られた記憶が残っているとして「集合する時間に居なくて、先生に呼ばれ『お前は何をしてたのか!』と初めてその時代では当たり前のようにあった“鉄拳制裁”を受けました。だけど逆に嬉しかったです。自分だけ殴られたことなかったので」というエピソードを披露。この愛情のこもった“鉄拳”のおかげでチームメートとの絆も深まったのではないかと感謝した。

 引退後の活動については明言していない大久保氏だが、番組パーソナリティーのフリーアナウンサー・野村邦丸から「高校で教えたりしても面白いんじゃない」と聞かれると、「確かに高校というのもいいですよね。成長を見られるんで。それは楽しいとは思います。子供が好きなので」とコメント。一方、ラジオ番組のパーソナリティーについては「滑舌が悪いんですよ」と乗り気ではなかった。

 ◆大久保 嘉人(おおくぼ・よしと)1982年(昭57)6月9日生まれ、福岡県出身の39歳。苅田SSSから国見中、国見高を経てC大阪加入。国際Aマッチ通算60試合出場6得点。W杯10年南アフリカ大会、14年ブラジル大会に出場。家族は莉瑛夫人と長男・碧人(あいと)さん、次男・緑二(りょくじ)くん、三男・橙利(とうり)くん、四男・紫由(しゆう)くん。1メートル70、73キロ。

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