×

リバプール南野 今季初陣で2発、代表エース完全復活 10月W杯最終予選上位2連戦も任せろ

[ 2021年9月23日 05:30 ]

イングランドリーグ杯3回戦   リバプール3-0ノリッジ ( 2021年9月21日 )

今季公式戦初出場し2得点を挙げた南野(AP)
Photo By AP

 リバプールの日本代表MF南野拓実(26)が21日、公式戦今季初出場となったリーグ杯3回戦の敵地ノリッジ戦で2得点と爆発し3―0の快勝に導いた。前半4分、CKからゴール前で振り向きざまの先制弾を決めると後半35分にもダメ押しの一撃。今月初旬、W杯アジア最終予選を戦う日本代表の活動中に左太腿に違和感を訴え、離脱していたエースが完全復活した。

 圧巻だった。南野が帰ってきた。前半4分、まずは振り向きざまの先制弾を決める。左CKから味方の落としたボールに反応。ゴールに背を向けた状態から、体を反転させ、右足一閃(いっせん)。GKの股を抜いた。後半35分は加速しながらエリア内に進入。右足で2度、3度と粘って相手ブロックをかわし、ゴールに流し込んだ。

 プレシーズンから好調も、今月初旬の日本代表での活動中に左太腿を痛め、出遅れた。得点後、胸のエンブレムを叩き、雄叫びを上げる南野の姿には充実感がにじむ。クロップ監督は「1点目は好機を察知し、2点目は狭いスペースへ加速した。今、再び残りのシーズンが始まった。タキは心配ない。大丈夫だ」と話した。

 左FWで先発し、後半からは4―3―3の右MFでもプレー。指揮官は「今日のタキは強く見えたので中盤で起用したかった。タキは賢い選手」と説明した。昨季は出場機会を求めサウサンプトンに期限付き移籍したが、リバプールで勝負すると決めた今季。この日は主力温存の編成だったが、文句なしのマン・オブ・ザ・マッチに輝いた。

 試合後、南野は自身のSNSに「チームとして素晴らしいパフォーマンスだった。次のラウンドへ。素晴らしいサポートありがとう」と投稿。地元紙の採点も軒並み、チーム最高タイ。またクラブ史上初めて、加入から6点全てが本拠スタジアム以外という“珍記録”も樹立した。来月にはW杯最終予選のサウジアラビア、オーストラリア戦が待つ。南野を欠き1勝1敗と苦しいスタートとなった森保ジャパンにもこれ以上の朗報はない。

続きを表示

この記事のフォト

2021年9月23日のニュース