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半端ねえ効果だ!神戸・大迫 2818日ぶりのJで3得点快勝導く 武藤、イニエスタと見事な共演

[ 2021年8月26日 05:30 ]

明治安田生命J1第26節   神戸3-1大分 ( 2021年8月25日    昭和電ド )

 大分―神戸 前半、大分・坂(右)と競り合う神戸・大迫=昭和電ドーム
Photo By 共同

 各地で10試合が行われ、神戸は大分に3―1で逆転勝ち。日本代表FW大迫勇也(31)が合流3日目にして初先発し、鹿島に在籍した13年以来8年ぶりにJ復帰した。元日本代表FW武藤嘉紀(29)と今夏の大型補強コンビで勝ち越しにつながるPKを獲得。さすがの存在感を示し、きょう26日には9月2日に開幕するW杯アジア最終予選のメンバー発表を迎える。

 試合終了のホイッスルが鳴り、大迫はベンチでMFイニエスタら新たな仲間と笑顔でハイタッチを交わした。「今日はかなりしんどかった。でも(試合出場して)日本の気候に体が慣れていくと思うし、チームの助けになりたい」。鹿島に在籍した13年12月7日の広島戦以来2818日ぶりJの舞台。帰国後の自主隔離を経て23日にチーム合流したばかり。同日夜に三浦監督から“ぶっつけ本番”を告げられたという。全体練習参加わずか2日で存在感を示した。

 “半端ない”ホットラインが機能したのは1―1の前半45分だ。ロングボールを左サイドで受けると、ドリブルで中央へ持ち込みペナルティーエリア内の武藤へ絶妙な浮き球パスを送る。ゴールに背を向け、左足でトラップした武藤が振り向きざまに右足シュートを狙った。この決定的な場面が相手ハンドを誘発。同49分PKをイニエスタが決めて勝ち越した。大迫は「(武藤とは)互いの動きを常に見るようにしているしうまく抜けてくれた。いいプレーだった」と納得顔。後半31分に退くまで随所で得点のにおいを発した。

 生粋のストライカーと自負するが、ドイツで所属したブレーメンではトップ下やインサイドハーフを託されることが多かった。「FWとして出られることが一番だったし、点を取りたい思いが一番強かった」。最前線での自分を高く評価してくれる神戸へ移籍。「アンドレスがボール持ったら何か起こる」と元スペイン代表MFの存在にも大きな魅力を感じている。「また意地を見せたい」。この日はお預けとなった移籍初ゴールの早期実現を約束した。

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2021年8月26日のニュース