W杯王者フランスがまさかの敗退…エムバぺは無得点　PK失敗「申し訳ない」

<フランス・スイス>PKをストップされたフランス代表FWエムバペ（AP)
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　欧州選手権の決勝トーナメント1回戦2試合が28日に行われ、W杯王者のフランスが敗退する波乱が起きた。スイスと3―3でPK戦に突入したが、FWキリアン・エムバペ（22＝パリSG）が外し、4―5で敗れた。番狂わせを演じたスイスは初の8強入り。また、スペインは延長の末に5―3でクロアチアを下し、2連覇した12年大会以来の準々決勝進出を果たした。

　PKを外したエムバペは頭を抱えた。豊富なタレントを擁し、W杯との“2冠”は盤石と思われたフランスが早すぎる敗退。デシャン監督は「5人目のキッカーの重責を負ったエムバペを誰も責められない」とかばった。

　まさかの逃げ切り失敗だった。FWベンゼマの2ゴールとMFポグバの正確無比なミドルシュートで、残り15分で2点のリードを奪ったが、守備の甘さから同点に追いつかれた。GKロリスは「ここ数年の自分たちなら、試合の終わらせ方を知っていたはずだが…」と悔やんだ。

　無得点で大会を去るエムバペは、試合後に自身のSNSを更新。「信じられないほど悲しい。PKを失敗し、申し訳ない。今夜は眠れない」と失意の心境をつづった。