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浦和 ACL決勝第1戦へ出場停止の西川が代役GK福島にレーザー対策伝授「ボールに集中」

[ 2019年11月9日 05:30 ]

17年11月、ACLのアルヒラル戦でセットプレーの際、レーザー光線を当てられる西川(左)
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 史上初となる3度目のACL制覇を目指す浦和は9日(日本時間10日)、アルヒラルとの決勝第1戦に臨む。正守護神のGK西川周作(33)は出場停止ながらサウジアラビア遠征への同行を志願。2年前の決勝第1戦で苦しんだ「レーザー光線」対策をACL初先発となるGK福島春樹(26)に伝授し、必勝を期す。

 いかなるアウェーの洗礼にも屈しない。西川の脳裏には視界に照射された緑光線の記憶が鮮明に残る。観客席から放たれる、中東ではおなじみのレーザーポインターによる妨害行為だ。次戦も十分に予想される。今回、西川は出場停止ながら遠征同行を志願。練習ではサポート役に徹しつつ、先発濃厚な福島には“レーザー対策”も伝授。浦和のゴールは共に守り抜く。

 「2年前は特にCKの時ですね。大事なのはボールに集中して観客席を見ないこと。“あ、来たな”ぐらいに思っておけばいい。彼(福島)には言っておこうと思う。それがチームの力になる」と西川。直接、目に入れば視界がぼやけ、ゴール前では命取り。緑光線を感じて発信点を見てしまえば相手の思うツボだ。ナーバスにならず受け流すぐらいが良いという。

 17年も決勝はアルヒラルが相手だった。敵地での第1戦は前半がCK、後半はFKの場面でも西川の顔は緑色に染められた。だが西川には日本代表でもレーザーを浴びた経験があった。「中東では想定内」と割り切りボールに集中。1失点に抑えマン・オブ・ザ・マッチに選出された。百戦錬磨の経験は丸ごと、福島に伝授する。

 福島は2年前もリヤド遠征メンバーに入っていたが、当時はベンチ外。今回がACL初出場、それが大事な決勝の第1戦となる。「アルヒラルの試合映像は見ました。いい準備をするだけです」。練習後も西川とコミュニケーションを図る場面は目立つ。頼れる先輩の経験も自らの血肉に変え、浦和のゴールマウスを守る。

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