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食野亮太郎、ハーツを選んだ理由は“熱意”「自分の成長を一番に考えてくれている」

[ 2019年8月31日 22:01 ]

スコットランド・プレミアリーグのハーツに加入し、取材に応じる食野亮太郎
Photo By 共同

 スコットランド・プレミアリーグのハーツは30日、J1のG大阪からイングランド・プレミアリーグ王者マンチェスター・シティーに完全移籍したFW食野亮太郎(21)を1年間の期限付き移籍で獲得したと発表した。背番号は77に決まった。

 英北部エディンバラの本拠地で会見した食野は「3、4チーム」という候補の中からハーツを選んだ理由について「ハーツは自分の特長をよく理解してくれていた。自分の課題を明確に提示してくれて、その伸ばし方を明確にプランを持って自分に歩み寄ってきてくれたことが決め手になった」と説明。持ち味のドリブルなど評価した上で「(課題の)アシストの部分とか、顔を上げる部分とか、フィジカルづくりとか、そういうところの明確なプランも提示してくれた。体は大きくするけど、切れを失わずにとか、そういう細かいところまで言ってくれた。戦力としてももちろんだが、自分の成長を一番に考えてくれている」と、クラブの熱意と配慮を感じたという。

 スコットランドサッカーの印象については「中村俊輔選手がセルティックで活躍していたのが印象的。すごくパワフルでフィジカルの強い選手がたくさんいるイメージだが、そういう中に自分が入ったらまた違いができて面白いのかなと思う。真っ向勝負をすると負けちゃう部分が多いと思うので、うまく体の切れで相手を振り回したい」と語った。

 PSVアイントホーフェン(オランダ)に移籍したMF堂安律は、G大阪のジュニアユース時代からの同期。「海外に対して強い思いを持ったのは、律が代表に行ってから。(トレセンなどで)小学校の頃からずっと一緒にやって来た選手なので、いい刺激をもらえてたいた。自分にもそういうチャンス(マンチェスター・シティーからのオファー)があったので、逃すわけにはいかなかった」。

 ”ナニワのメッシ”と呼ばれるドリブラーの目標はメッシ(バルセロナ)、アザール(Rマドリード)らで「1人で局面を打開できる選手が理想。そういった選手になって(マンチェスター・)シティーで輝けるようにイメージしている」とスコットランドで成長し、イングランド・プレミアリーグ王者でプレーする将来像を思い描く。

 日本から上海、ロンドンを経由して30日朝にエディンバラに到着。チームは練習時間を午後にずらして食野を合流させており、31日のハミルトン戦でデビューする可能性もある。「ゴールとアシストというの数字は明確に自分の評価につながるものなので、そこは貪欲にこれからも目指していきたい」と意気込みを語った。

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2019年8月31日のニュース