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興梠が浦和救った!勝利導く先制弾 ACL1次L突破王手

[ 2019年5月8日 05:30 ]

ACL1次リーグG組   浦和2―1ブリラム ( 2019年5月7日    ブリラム )

<浦和―ブリラム>前半、先制ゴールを決め喜ぶ浦和・興梠(左)
Photo By 共同

 2大会ぶりVを狙う浦和は7日、1次リーグ第5戦の敵地ブリラム(タイ)戦に2―1で勝利し、G組の2位に浮上。自力突破の可能性を残した。前半3分、FW興梠慎三(32)が日本人歴代1位を独走するACL通算20点目で先制すると、同23分にはFW武藤雄樹(30)の今季初ゴールで加点した。H組の川崎Fは上海上港(中国)と2―2で引き分け、自力突破の可能性が消滅した。

 浦和の「令和1号」を決めたのは、やはり興梠だった。前半3分、エヴェルトンからの縦パスが起点。相手DFの間で受けると腰をうまく回転させながら右足一閃(いっせん)。これが日本人歴代1位を独走するACL通算20点目。Jリーグで「平成最後」のゴールを決めたエースが幸先良く口火を切った。

 気温36度のしゃく熱の敵地。だが「勝つには暑いなんて言ってられない」とピッチを縦横無尽。同点とされた後の同23分には効果的な縦パスで武藤の勝ち越し弾を演出した。興梠は、オリヴェイラ監督の練習を「どこよりもキツい」と評す。流した汗の量はうそをつかない。引き分けでも他会場の結果次第では敗退という瀬戸際を見事に乗り切った。

 エースの一撃はオリヴェイラ監督にも格別だった。両者の出会いは鹿島時代の07年、当時7人いたFWの7番手だった興梠を見いだした。「比較しようのない選手。技術に加え、相手を読む賢さがある」と指揮官。相手DFの間から決めた一撃もまさにそれ。興梠の得点は「後に講演で使える(笑い)」と全てを映像に残している。コレクションに新たな一撃が加わった。

 前半23分にはFW武藤の今季初得点で勝ち越した。「後ろからうまく持ち運べ、前に人数をかけられた」。リーグ戦では武藤が得点した試合は31勝3分けと不敗。ACLでも勝ち運は健在だった。次戦は21日、勝ち点7で並ぶ北京国安とホームで最終節を戦う。「これで終わりじゃない」と興梠。日中決戦は1次リーグ突破を懸けた大一番となる。

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