“デビュー戦男”鎌田、一発回答だ「目に見える結果欲しい」
日本代表合宿 ( 2019年3月19日 横浜市内 )
キリンチャレンジカップ・コロンビア戦(22日、日産ス)、ボリビア戦(26日、ノエスタ)を控える日本代表は19日、横浜市内でトレーニングを行った。A代表初招集のFW鎌田大地(22=シントトロイデン)は“デビュー戦”の好相性を生かし、初出場初得点に意欲を示した。この日、MF堂安律(20=フローニンゲン)ら海外組5選手が帰国し、全23選手がそろった。
初招集の初々しさはない。鎌田は「良いプレーをしないとダメだという危機感はあります。自分としてはやらないとダメだと思っています。目に見える結果が欲しい」と言った。見据えるのは、日本代表史上32人目となる“一発回答”だけだ。結果を出して、居場所をつかんできた。鳥栖に所属した15年5月10日の松本戦でJ1デビュー初得点。Eフランクフルトから期限付きで移籍したシントトロイデンでも移籍後初出場となった18年9月16日ヘント戦で初得点を記録した。そして今シーズン日本人最多ゴールとなる12得点を挙げ大迫依存症からの脱却を図る森保監督を振り向かせた。
シントトロイデンでは主に1・5列目。森保ジャパンでは「サッカーキャリアの中で一回もない」という1トップでの起用が見込まれる。「正直やってみないと分からないという印象の方が大きい」と話すものの、「大迫選手みたいになれ、と言われても絶対になれません。自分は全然違うと思う」とドッシリとしたポストプレーが持ち味の大迫とは違ったスタイルで勝負する決意。より流動的に動いて攻撃のリズムをつくり出せば、新たなオプションになるはずだ。
「うまく得点ができれば、また(代表の立ち位置が)違ってくると思いますし、これから入り続けないと意味がない」。鳥栖時代から将来を嘱望され、そこから5年。遅れてきた大器が南米勢2連戦で結果を残し、一気に代表定着を狙う。
▽鎌田の初ゴール 鳥栖ではルーキーの15年5月10日、J1初出場となった松本戦でプロ初得点をマーク。0―1の後半27分に投入され、後半45分にクラブの最年少ゴールとなる同点弾を決めた。Eフランクフルトから期限付き移籍したシントトロイデンでは18年9月16日、後半15分からデビューしたヘント戦でゴールを記録。1―1の後半35分に左サイドでボールを受けると、鋭い切り返しでDF2人をかわして角度のない位置から右上に決勝点を叩き込んだ。
◆鎌田 大地(かまだ・だいち)1996年(平8)8月5日生まれ、愛媛県出身の22歳。15年に鳥栖でJ1デビュー。16年にU―23日本代表に選出されるも、リオ五輪代表からは落選。17年6月にEフランクフルトに加入。18年8月シントトロイデンに期限付き移籍。利き足は右。1メートル80、72キロ。
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