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G大阪 MF遠藤 前人未到の公式戦通算1000試合出場へ「試合に出て、勝たせる情熱は衰えない」

[ 2019年2月20日 14:12 ]

ミニゲームでパスを出すG大阪・遠藤(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 G大阪の元日本代表MF遠藤保仁(39)が、Jリーグ開幕前に本紙のインタビューに応じた。今季はJ1最多出場記録、そして残り22試合に迫った前人未到の公式戦通算1000試合出場記録がかかるシーズン。昨季限りで多くのレジェンドがユニホームを脱ぐ中、プロ22年目に挑む大ベテランの矜持(きょうじ)を聞いた。

 ――今年は楢崎正剛氏(元名古屋)の持つJ1最多631試合出場の他に、もう一つ大きな記録がかかっていますが?

 「え、全然、分からないです」

 ――公式戦通算1000試合です!

 「あーあー…そうですね(苦笑)」

 ――現在978試合

 「海外の選手も含めて1000試合ってなかなかいないと思う。長いことやらないとできない数字。達成することができれば、ありがたいこと。周りの方のサポートがあってこそだし、多少の運もあると思うので」

 ――長く第一線でプレーできている秘けつは

 「時代の流れで求められるプレーは変わってくる。そこに対応しながら、自分の武器は忘れずにやろうと思っていたことです」

 ――現代サッカーはフィジカル重視。その中で気をつけているのは?

 「一番は予測。他人よりも0・1秒でも先に動けばスプリント回数は減る。そこは大きい。(対戦相手が)1人の選手を追うのは難しく、どうしてもボールを追いかけてしまう。捕まえきれない細かなポジション修正は僕の特徴です」

 ――相手の裏をかくという意味で、マジシャンからも教わっているとか。

 「そうですね。南アW杯の前後だったから、30歳くらいから取り入れています」

 ――キッカケは?

 「マジシャンの方と知り合いになったことです。“サッカーも一緒だよ”と言われて確かに、と。目線でだますというか…人の目線をずらすのがマジシャン。ミスディレクションというテクニックですね。サッカーも似たようなところがあります。一つにノールックパスがあるし、ボールが来る前に相手をだませておけば楽にプレーできるとかね」

 ――ボールを触る前の仕掛けにたけている。

 「若い時は反応や瞬発力でできる。でも年齢を重ねるごとに自然と落ちる。どうカバーしていくかと考えた時、できるだけ早く予測をして一番有利なポジションを取ること。それが僕の年齢には必要不可欠。それをできる選手がまだやれている選手と思います」

 ――まだ貪欲。

 「そうですね。試合に出られない寂しさは(一昨年)感じた。戦術スタイル的に出られないことはあるかもしれないけど、それを飛び越えてでも試合で使いたいと思われるようにさせたい。今は試合に出て、勝たせる情熱は衰えていません」

 ――今年の目標は

 「個人的な数字の目標はありません。タイトル。そこに自分が良い形で絡んでいくこと。コンディションさえ整えれば、まだやれると思っています」

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2019年2月20日のニュース