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青山の3年ぶり選出はいい流れの証拠 岩本輝雄氏が西野Jメンバーを分析

[ 2018年5月18日 19:54 ]

30日のガーナ戦に向けたメンバー発表をする西野監督
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 今月30日のガーナ戦(日産ス)に臨む日本代表メンバーが発表されました。21日には試合に向けた代表合宿がスタートしますが、今回選ばれた27選手は、ここから約2週間、生きた心地がしないはずです。ワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場できる選手枠は23人。単純計算でここから4人振り落とされるわけですが、予備登録メンバー(35人)からの入れ替えも可能なので、その数はもっと増える可能性もあります。当落選上にいる選手の胸中は察するに余りあります。

 今回選出された27人のリストを見て、まずまず妥当なメンバーだなと思いました。青山(広島)が3年ぶりに選出されましたが、現在J1首位を走る広島の大黒柱で、前回W杯のメンバー。代表チームにおいて主将の長谷部とダブルボランチを組む相棒がなかなか固定されないままここまで来てしまいましたが、西野監督がいいところを選択したと思います。青山というチョイスの裏には、新たに入った森保コーチ(元広島監督)から推薦があったのは想像に難くないところで、スタッフ同士の連係もしっかり取れている証拠。いい流れじゃないかと思います。

 ハリルホジッチ前監督時代に微妙な立場に置かれていた本田(パチューカ)、岡崎(レスター)、香川(ドルトムント)も27人に入りました。現在好調な本田ですが、代表では最近イマイチな状況が続いています。サッカーファンの中にも、もしかしたら本田が入ったことに否定的な人もいるかもしれません。香川は3カ月プレーできていないし、岡崎も以前のような絶対的な存在ではありません。ですが、世界で名前の通用する3人が西野監督にとっては必要だったのではないでしょうか。仮想セネガルとなるガーナ戦。3人には是非、懐疑的に思っている人たちを黙らせるプレーを見せてほしいものです。(岩本輝雄=元日本代表MF)

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2018年5月18日のニュース