松本のルーキー谷奥、ナビスコで広島攻撃陣との対戦心待ち

練習でボールをトラップする谷奥

　２２日にホームで広島とのナビスコ杯第４節を戦うＪ１松本山雅は２０日、松本市内で非公開練習を行った。前回のナビスコ杯甲府戦（８日）で初めてのスタメンデビューを果たしたルーキーのＤＦ谷奥健四郎（２２）は、強豪との一戦を心待ちにしている。

　「立ち上がりは緊張した」という初スタメン。それでも試合が進むにつれ冷静さを取り戻し、「相手の出方を考えながら、試合中に対応できた」。裏への飛び出しを警戒していたが、「裏へバンバン飛び出す感じじゃなかった。最初は引いた部分があったが、途中から前に行こうと思って、それが良かった」と舞い上がることなくプレー。武器である素早い攻撃転換についても「通用する部分もある」と収穫を得た。反町康治監督（５１）も「よくやってたよ」と及第点を与えている。

　広島戦から２５日の仙台とのリーグ戦まで中２日。経験を積ませるためにも出番が回る可能性は高い。「個々の能力の高い選手が多い。いいパスが出てくるので、（相手の）ＦＷをちゃんとつかまえたり、マークを徹底することを意識したい」。１２、１３年にＪ１連覇を果たした相手に若武者はありったけの力をぶつけていく。