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アギーレ日本初陣 順也に一目ぼれ招集、3トップのサイドに合致

[ 2014年8月23日 05:30 ]

アギーレジャパンの初陣に招集されたスポルティング・リスボンの田中

 ポルトガルの名門スポルティングのFW田中順也(27)が、アギーレジャパン初陣となる9月5日のウルグアイ戦(札幌ド)、同9日のベネズエラ戦(日産ス)に招集された。21日にクラブが公式サイトで発表した。14年W杯ブラジル大会メンバーから外れた田中だが、ハビエル・アギーレ新監督(55)のお眼鏡にかなった。日本代表メンバーは28日に発表される。

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 田中がアギーレ新監督の目に留まった。スポルティングは公式サイトで7月に柏から加入したストライカーが日本代表に招集されたと発表した。

 アギーレ監督は11日の来日を前に映像で日本人選手をチェック。内容はJリーグや過去のW杯予選などが中心だったが、独自で入手した映像も中にはあり、その中で田中が目に留まった。田中はザックジャパンにも招集された実績があるが、出場はA代表デビュー戦となった12年2月24日の親善試合アイスランド戦のみ。代表招集からは長く遠ざかっており、メキシコ人指揮官は強烈な左足のシュートとスピードを持つ田中のプレーに一目ぼれした可能性が高い。

 ザッケローニ前監督は一貫して4―2―3―1システムを採用。田中が招集された際は主にトップ下や2列目の左で起用されたが、イタリア人指揮官は「セカンドトップ」と2トップの一角がベストポジションと判断。最終的にはシステムに合わないと判断され、14年W杯にも招集することはなかった。

 一方のアギーレ監督は4―3―3システムを基本布陣にすると公言。3トップのサイドにはスピードがあって1対1を仕掛けられ、さらに得点力もある選手が求められている。田中のプレースタイルとまさに合致。無印に近い田中をいきなり招集したことに、その期待の大きさが表れている。

 スポルティングは、7月に田中を5年契約で獲得した際、他クラブへの移籍に必要な違約金を6000万ユーロ(約83億円)に設定して話題を呼んだ。アカデミカと対戦した16日のポルトガルリーグ開幕戦では出番がなかった田中だが、アギーレジャパン初陣での活躍に期待がかかる。

 ◆田中 順也(たなか・じゅんや)1987年(昭62)7月15日生まれの27歳。順大4年時にJ1柏の特別指定選手に登録。10年から柏入団。14年夏にポルトガル1部リーグのスポルティングに移籍。J1リーグ通算114試合34得点。A代表1試合無得点。利き足は左。1メートル81、75キロ。

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