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代表遠征に暗雲…本田が左ヒザ負傷、CSKAは軽傷を強調

[ 2013年11月6日 06:00 ]

練習中に負傷し、スタッフに左膝を診察されるCSKAモスクワの本田(左)

 CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(27)が4日、欧州チャンピオンズリーグ1次リーグのマンチェスター・シティー戦に向けた前日練習で左膝を負傷した。クラブ首脳は軽傷を強調するが、詳細は不明。日本代表の欧州遠征(16日=オランダ戦、19日=ベルギー戦)にも影響する可能性が出てきた。

【日本代表日程】

 CSKAモスクワに、そして日本代表に緊張が走った。マンチェスターC戦に向けた練習中、本田が同僚のDFナバブキンと激しく激突。左足を抱え、ピッチにもんどり打った。激しい痛みに顔をゆがめ、そのまま倒れ込んだ。一昨年秋に右膝半月板を損傷、今春には左足首を痛めた。10月の欧州遠征では左太腿を打撲したが、本田の肉体が再び“悲鳴”を上げた。

 クラブ首脳からは慎重なコメントが続いた。会見では報道陣から本田の負傷に関しての質問が集中した。スルツキ監督は「深刻なものではないと願っている。ケイスケは大丈夫と言っていた」と話すにとどめた。また広報スタッフも「深刻なものではない」と話したが、ケガの詳細は不明なままだ。

 負傷が長引くようなら日本代表への影響も避けられない。16日にオランダ戦、19日にベルギー戦と大事な親善マッチを控えている。10月の欧州遠征ではセルビア、ベラルーシ戦と、日本よりFIFAランクが下位でW杯出場を逃した相手に連敗した。立て直しが急務とされる中で迎える強豪との連戦。大黒柱の本田が離脱、もしくは万全の状態で迎えられないとなれば、W杯に向けた今後のチームづくりにも影を落とすことになる。

 スルツキ監督は「年明け以降、モスクワに残る可能性は少ない。本田のことは周知の通り12月10日で終了する」とも語り、近日中の退団を明言した。既にACミランと契約を終え、来年1月からの登録に向けてイタリアリーグ連盟にも書類を提出している。ビッグクラブ移籍という目標に向けての歩みは順風だが、相次ぐ負傷の連鎖が止まらない。左足の回復具合が注目される。

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2013年11月6日のニュース