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神戸2発快勝で2位死守 栃木松田監督に痛烈恩返し

[ 2013年8月5日 06:00 ]

J2第27節 神戸2―0栃木

(ノエスタ)
 かつての恩師に痛烈な恩返しだ。神戸は前半23分、こぼれ球に合わせた田中のシュートがDFに当たってコースが変わりゴールに吸い込まれた。この先制弾で勢いに乗ったホームチームはその後もポポの3試合連続ゴールで突き放し、試合を決めた。

 栃木の松田監督は07年から2年間、神戸で指揮を執り、今も変わらぬ堅守速攻のチームカラーを作り上げた。先制ゴールのMFは当時の主力として活躍。「成長した姿を見せたかった」と高いモチベーションで臨み結果を出した。

 ただ喜んでばかりもいられない。攻守の歯車がかみ合ってこれまで以上に見せ場の多い試合ながら、観衆は9198人。ホームゲームでは8試合連続で1万人以上の動員を誇ってきただけに一抹の寂しさはぬぐえない。安達監督も「花火大会に負けてしまったのかな。サッカー全体の価値、魅力を高めていかないといけない」と決意を新たにした。

 かつての功労者の前で、新たなスタイルへの脱皮を予感させた現ヴィッセル。J1昇格という目標と同時に、ノエスタを満員にする魅力的なサッカーも追求する。

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2013年8月5日のニュース