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ザック監督 欧州新戦力発掘へコーチ陣総動員で視察行脚

[ 2013年2月9日 06:00 ]

関係者に手を振るザッケローニ監督(右)

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(59)が8日、欧州組を視察するため成田空港から渡欧した。イタリア人コーチ陣を総動員して4人で手分けして、3月2日のJリーグ開幕直前まで視察行脚を行う予定。4人で計40試合以上に足を運ぶ可能性がある。3月26日のW杯アジア最終予選ヨルダン戦に向けて現有戦力だけでなく新戦力チェックにも力を注ぐ方針だ。

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 ザッケローニ監督は渡欧前の成田空港で「スタッフも全員、欧州に試合を見に行きます。できる限り多くの選手を見たいので別々の試合を見たい」と欧州組視察プランを明かした。自身は母国イタリアに戻ることなく英国入り。9日のサウサンプトン―マンチェスターC戦を皮切りに、13日の欧州CL・Rマドリード―マンチェスターU戦などに足を運ぶ予定だ。

 3月2日のJリーグ開幕前に再来日する方針。Jリーグ開催中は国内2人、欧州2人とコーチ陣を分けて視察しているが、日本がオフシーズンの今回はアグレスティ・ヘッドコーチ、グイードGKコーチ、アルバレッラ・フィジカルコーチも欧州に滞在するため、手分けすればJ開幕までの約3週間で最大計40試合の視察が可能になる。ザッケローニ監督は「ケガやコンディションの問題で試合に出ないことも考えられるので、長期的な(視察の)計画は立てない。1週間ずつ臨機応変に対応したい」と説明した。

 香川、長谷部ら現有戦力の状態を確認することはもちろん、今冬の市場で移籍したSリエージュの永井謙佑(23)、小野裕二(20)らも積極的にチェックする方針。ザッケローニ監督は通訳を同行させ、試合後には“面談”も行う意向で「各選手がどれだけ伸びているかを見極めたい」と語った。勝てば無条件で5大会連続のW杯出場が決まる3月26日のヨルダン戦だけでなく、6月のコンフェデ杯(ブラジル)、そして14年W杯ブラジル大会を見据えての情報収集。選手に負けない強行日程を組み、ザックファミリーが欧州を飛び回る。

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2013年2月9日のニュース