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バルサ沈めた!C・ロナ移籍2年目で悲願のタイトル

[ 2011年4月22日 06:00 ]

<Rマドリード・バルセロナ>延長前半13分、ヘディングで決勝ゴールを決めたC・ロナウド(左)

スペイン国王杯決勝 レアル・マドリード1―0バルセロナ

(4月20日)
 スペイン国王杯決勝が20日にバレンシアで行われ、レアル・マドリードが延長の末にバルセロナを1―0で下し、18季ぶり18度目の優勝を決めた。延長前半13分にFWクリスティアーノ・ロナウド(26)が決勝点。今季から指揮を執るジョゼ・モウリーニョ監督(48)とともにクラブに3季ぶりのタイトルをもたらし、バルセロナが狙ったリーグ戦、欧州CLとの3冠を阻止した。

 背番号7のエースが人さし指を突き立てた右手を振り回し、歓喜の声を挙げた。延長前半13分に飛び出した決勝点。左クロスに頭を合わせた。レアル加入2年目で念願の初タイトル。C・ロナウドは「とてつもなくハッピーだよ」と振り返った。

 バルセロナと18日間で4度も続けざまに対戦する“クラシコ4番勝負”の第2戦。16日のリーグ戦は1―1で引き分け、宿敵が3連覇に大きく前進したが、この日はタイトルを懸けた一戦で雪辱した。3冠で最も優先順位が低い国王杯ながら、黄金カードが実現したこの日の決勝は大会史上最多の143カ国がテレビ中継。世界が注目した大一番で実力を証明した。

 決戦前にバルセロナOBのヨハン・クライフ氏がペレやマラドーナとの比較で「メッシは同様に優れたテクニックの持ち主だが、フィジカルに頼るロナウドは(仲間入りが)難しい」と発言。スーパースターとしての資質に疑問を投げかけた。その発言に挑むかのように決勝点は鍛え上げた1メートル87の肉体と跳躍力を生かした高い打点のヘディングで得点。力で相手をねじ伏せ「ゴールした者が勝つ」と言い放った。

 そのエースが「勝者のメンタリティーを植えつけてくれた」と認めるのがモウリーニョ監督。昨季の欧州CL準決勝でインテル・ミラノを率いてバルセロナを破った指揮官は結果にこだわり、3ボランチの守備的布陣で16日に引き分けた際はクラブ名誉会長のディステファノ氏に「ライオンを前にしたネズミのよう」と批判された。それでも「(戦術は)監督が決める」と信念を貫き、守備を固めてカウンターを徹底。優勝請負人の役目を果たした。

 “クラシコ4番勝負”の残る2戦は27日と5月3日の欧州CL準決勝2試合。「この調子で優勝したい」とC・ロナウドが自信をみなぎらせた。

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