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16強の壁を破るには…日本に必要なスピードと判断力

[ 2010年9月11日 08:37 ]

メディアセミナーを行った小倉隆史氏(左)と西村雄一氏

 サッカー元日本代表FWで解説者の小倉隆史氏(37)とW杯南アフリカ大会でも笛を吹いた国際審判員の西村雄一氏(38)が10日、東京・新宿のアディダスジャパン本社でメディアセミナーを行った。2人は「スピード」をテーマに世界レベルのフットボールについて熱く言葉を交わした。

 W杯では約1カ月にわたり南アフリカから情報を届けた小倉氏は、間近に見たメッシやカカーらを例に挙げ「21世紀に入って、スーパースターの条件としてスピードがあることが絶対能力になっている」と証言。日本人として初めて計4試合の審判を務めた西村氏はもっとも印象に残った選手にウルグアイのFWディエゴ・フォルラン(31)を挙げて、「縦への突破力がすごかった。(同じピッチに立って)このスピードには追いつけないなと。一瞬で突破する速さは体験したことがなかった」と述べた。

 日本が4年後のW杯で16強の壁を破るために、現場の選手たちや有識者も「スピード」が必要だと感じている。香川真司(ドルトムント)や内田篤人(シャルケ)といった4年後の代表を担う選手やフットボールジャーナリストらを対象に同社が実施した「日本代表が世界レベルに近づくためには何が必要か」というアンケートの回答を総合すると、「的確な判断力に基づくスピード」が必要だという結果が出た。

 この結果を受けて小倉氏は「スピードというのは日本人に合っている。南アフリカ大会で見せたチームワークを継続してもらいながら、今度は前に出るような日本のサッカーを見てみたい」とまとめ、ザッケローニ新監督が好む攻撃的なシステムと日本人の俊敏性が融合したスタイルに期待を寄せた。

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2010年9月11日のニュース