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日本人移籍にも影響 イングランド、伊の「外国人枠削減」

[ 2010年8月6日 16:32 ]

 W杯南アフリカ大会で期待外れの成績に終わったイングランドとイタリアが、今季から国内リーグの外国籍選手の削減を目的に規定改正に踏み切った。代表チームを強化するため国内出身の若手の出場機会を増やすのが狙いだが、賛否は分かれている。W杯での活躍で株を上げた日本人選手の移籍にも影を落としそうだ。

 イングランドは決勝トーナメント1回戦でドイツに完敗した。プレミアリーグは新シーズンからトップチームの登録を25選手に限定し、一定の基準を満たす「国内育ち」を8選手含むことを義務付けた。

 ビッグクラブは多国籍化が進み、アーセナル(イングランド)やインテル・ミラノ(イタリア)の試合では、自国選手が一人もピッチ上にいないことも珍しくない。あるプレミアリーグ幹部は「若手がアピールできる確率が増え、代表チームの選考対象も広がる」と力説するが、アーセナルのベンゲル監督は「最悪だ。チームからはみ出て無所属状態の選手が増える」と不満を爆発させた。

 イタリアは1次リーグ敗退を喫し、危機感を募らせた同国サッカー連盟は欧州連合(EU)域内のパスポートを保持しない選手の1部リーグ(セリエA)への登録を原則的に従来の2人から1人に減らした。各クラブとも新たな外国人選手獲得に慎重になっており、今オフの移籍市場は動きの少ない展開となっている。(共同)

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2010年8月6日のニュース