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ジーコ氏が日本の敵に?ウズベキスタン接触

[ 2008年9月23日 06:00 ]

サッカーのジーコ元日本代表監督

 日本の行く手にジーコが立ちはだかる。ロシアの一部メディアが、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝に進出しているクルフチ(ウズベキスタン)が元日本代表監督のジーコ氏(55)と新監督の契約交渉を進めていると報じた。さらに、ウズベキスタン協会もジーコ氏を代表のコンサルタントに招へいする意向を持っており、日本代表と鹿島で一時代を築いた指揮官が、今度は日本の敵になる可能性が高まった。

 10月15日にW杯最終予選で日本と対戦するウズベキスタンが、驚がくのテコ入れを進めていた。最終予選での2連敗を受け、ウズベキスタン代表のラウフ・イニレーフ監督(58)を解任し、ミルジャラル・カシモフ監督(38)が代表監督の後任に就任したのが19日。さらに、ジーコ氏にも触手を伸ばした。

 クルフチの監督を務めていたカシモフ監督の後任をクラブはジーコ氏に絞り、23日にもウズベキスタン国内で契約交渉を開始する予定。ウズベキスタン協会はそれに便乗して会談をセッティングしているという。ロシアメディアは「代表のコンサルタントを依頼したいようだ」と分析した。

 ジーコ氏は昨季の欧州CLでフェネルバフチェ(トルコ)をベスト8に導いたが、金銭面で折り合わずに昨季限りで退団。クルフチは元ブラジル代表のFWリバウドを獲得するなど、潤沢な資金を持っており、ジーコ氏が受諾する可能性は十分にある。そうなると、日本にとっては二重の意味で敵となる。

 24日に行われるACL準々決勝第2戦で鹿島、クルフチが勝ち上がれば、準決勝では両チームが対戦する。鹿島は、ジーコ氏が日本リーグ時代から所属した思い入れのあるチームだが、一転、敵将に。さらに、ウズベキスタン代表コンサルタントを兼任すれば、10月15日のW杯アジア最終予選の日本戦でも、敵側に陣取ることになる。

 日本代表の岡田武史監督(52)は「僕は関係ないけど」と影響を否定したが、日本のサッカーを熟知しているジーコ氏が敵に回れば、脅威となるのは間違いない。4大会連続のW杯出場の前に、“ジーコ超え”が避けて通れない道となる。

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2008年9月23日のニュース