一度は引退決意　佐々木複雑な“代役五輪”「厳しい戦いに」

帰国した成田空港で記者の質問に答える、バドミントン男子シングルスの佐々木翔

　バドミントンのアジア選手権に出場した日本代表が中国・武漢から成田着の航空機で帰国した。男子シングルスの佐々木翔（３３＝トナミ運輸）は“代役五輪出場”に「それを受け入れるのが役目」と複雑な表情で語った。

　五輪出場を逃した場合は６月の国内大会で引退を予定していた。出場権獲得が厳しくなった４月上旬に周囲にあいさつを済ませると、桃田賢斗（２１＝ＮＴＴ東日本）の違法賭博の問題が発覚。日本勢最上位に繰り上がり出場権が回ってきた。

　アジア選手権は１回戦敗退。８強入りしたロンドン五輪時の状態にはないが「いろいろなものを背負った厳しい戦いになる。しっかり準備したい」と覚悟を決めた。