エンブレム白紙撤回で組織委が謝罪 JOC理事会で批判も
2020年東京五輪・パラリンピックで大会のシンボルマークとなる公式エンブレムが白紙撤回となった問題で、大会組織委員会の中村英正企画財務局長は7日、日本オリンピック委員会(JOC)の理事会に出席し「大変ご迷惑をおかけしたことについて重ねておわび申し上げたい。今後は信頼回復に努めたい」と謝罪した。
理事会では、JOCの藤原庸介理事がエンブレムの選定や撤回が、いずれも組織委の理事会で審議されずに決定した点が問題だと指摘し「公益法人としてのコンプライアンス(法令順守)に欠けるのではないか」と批判した。中村局長は、理事会で決議しなかったことは「法が定める手続きに明らかに違反しているとは言えない」との見解を示した一方、選考過程が不透明などとの批判を浴びたことについて「当然反省はしている」とし、問題点を組織委として検証する考えを示した。
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