明子「気持ちよくできた　やりきった」ガッツポーズ２位

演技を終え、ガッツポーズをする鈴木明子

フィギュアスケート全日本選手権第２日

（12月22日 さいたまスーパーアリーナ）
　実力者が目を潤ませた。浅田に次ぐ２位発進。鈴木は両手を握りしめ喜びを表現した。

　「気持ちよく自分のスケートができた。やりきった」。３―３回転のコンビネーションは回転不足。スピンでも取りこぼしがあった。それでも感情をこめた表現で、演技点で首位の浅田に次ぐ高評価を引き出し、７０．１９点のハイスコアを叩き出した。

　今季限りでの現役引退を表明。五輪代表の座がかかる大一番が近づくと、重圧に押しつぶされそうになり調子を崩した。中京大を練習拠点とする村上を指導する山田満知子コーチは、苦闘ぶりを間近で見てきた。ＳＰ終了後、その山田コーチから「１週間前のあなたから想像できない」と祝福されるほどの充実した演技につながった。フリーに向け、鈴木は「自分のやってきたことを出し切りたい」と切り替えた。