“誠意の丸刈り”川内 藤原のサポート志願
東京マラソン一夜明け
(2月27日)
五厘刈りで再出発だ。勤務先の春日部高校で行われた会見で、2時間12分51秒の14位に終わった川内は修行僧のような青々とした頭で登場。「応援してくれた方に何らかの誠意を見せないといけないと思った」と神妙に語った。
レース後、埼玉県内の自宅に戻り携帯電話を見ると友人から多くのメールが届いていた。励ましの文章に涙があふれ、母・美加さん(48)にバリカンを渡して丸刈りに。美加さんは「そこまでしなくても」と言ったが、「さらし者になった方がいい」と川内。レースの失敗を理由に丸刈りにするのは、学習院大3年時の07年箱根駅伝予選会で失速して以来だ。
日本人最上位の3位に入った昨年12月の福岡国際の成績で五輪代表争いには残っているが、「選ばれないと思っている」と終戦モード。ロンドン切符が確実な藤原新に対して「一緒に練習できる機会があれば一緒にしてみたい」と練習パートナーに名乗りを上げた。
3月11日に埼玉シティハーフ、4月29日にデュッセルドルフマラソン、5月は3週連続でハーフに出場予定。その先には16年リオデジャネイロ五輪も見据える。「次の五輪の機会があれば、もっと力をつけて戦いたい」。公務員ランナーは、五厘刈りで五輪へのリスタートを切った。
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