中国もスピード社の「高速水着」着用か

　米ナイキ社と契約している中国の競泳チームが北京五輪に向けて、英スピード社の「高速水着」レーザー・レーサー（ＬＲ）の着用を検討していると２０日付の中国紙、北京青年報が伝えた。国家体育総局水泳管理センターが来週、スピード社と協議する。同センターはＬＲを使用する可能性を排除しないとしている。

　中国競泳チームは前回のアテネ五輪でスピード社の水着を採用した。しかし、一部選手から「体に合わない」などと不満が出たため契約を打ち切り、契約先をナイキ社に変更していた。

　スピード社の担当者は、中国競泳チームが採用する可能性は８０％だと自信を示し「ＬＲは数に限りがあるが、中国選手が使用できるように、できるだけのことをしたい」と話している。

　中国の競泳界は新星が出現していないが、五輪では昨春の世界選手権男子二百メートルバタフライ銀メダルの呉鵬らに期待がかかっている。（共同）