【立川・ヤングGP】太田海也制覇!一騎打ちで犬伏粉砕「自力選手として譲れないと思った」

[ 2023年12月29日 04:58 ]

優勝した太田海也はウイニングランでガッツポーズ(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 疾風迅雷、電光石火――。もっと速さを感じる言葉が欲しくなる。太田がそのくらい、とんでもないスピードで駆け抜けた。太田は「凄い強いメンバーの中で、自分は一番いい脚力の出し方ができた。4コーナーを回って近くに誰もいないのが分かった」と完勝をさらりと振り返った。

 あの犬伏を粉砕した。打鐘8番手から踏み上げるとホームで先に仕掛けた犬伏とバッティング。それでも「犬伏さんのラインに乗るという選択はなかった」と外からねじ伏せにかかった。そこからは太田VS犬伏。「1、2コーナーで犬伏さんとパッと目が合って出切れないかと思ったが、力と力を合わせるしかないと思った。自力選手として譲れないと思って走った」。最終Bでは前に出切って勝負あり。犬伏に「世界で戦う強さを実感した」と言わしめ、若手No・1を証明した。

 来年はパリ五輪を狙う戦いとなる。「出場権を懸けてネーションズカップ第1戦に出る。いい弾みになった」とニコリ。日の丸を背負って金メダルを獲得すれば、来年はグランプリにも参戦できる。「優勝は評価できるが、もっと改善するところがある」。まだまだ上を目指す快足男の目に、はっきりと凱旋門が見えた。

続きを表示

この記事のフォト

「2024 ヴィクトリアM」特集記事

「京王杯SC」特集記事

2023年12月29日のニュース