【新潟新馬戦】ドゥラヴェルデV!新種牡馬ドゥラメンテ ディープ&キンカメ後継争い“好発進”

[ 2020年7月27日 05:30 ]

<新潟5R新馬戦>直線で鋭く伸びてレースを制した北村宏司騎乗のドゥラヴェルデ(撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 二大巨頭の死から1年。混迷を極める種牡馬の覇権争いの中で、新種牡馬ドゥラメンテの存在感が増してきた。25日の新潟5R・2歳新馬戦(芝1800メートル)は、同産駒のドゥラヴェルデ(牡=木村)がV。中団追走から直線でメンバー中最速の3F33秒1の切れ味を発揮。馬群から抜け出すと2着レッドルーベンスに3馬身差をつける快勝だ。

 手綱を取った北村宏は「十分準備してきたので、馬も落ち着いてレースに臨めた。スタートは上ずって出たが、二の脚で流れに乗れた。まだモタれたり課題はあるが、勝ち切ったのは能力の証」と高評価。管理する木村師は「ジョッキーも何カ月も前から乗って感触はつかんでいたから、別に驚いていないと思う」と納得顔。「昨年の世代(現3歳世代)に負けないよう、そういう素質があると思ってやっている。オーナーにも100%任せてもらっているので期待に応えたい」と表情を引き締めた。

 この日は1Rの2歳未勝利戦(芝1400メートル)も産駒のファルヴォーレ(牡=高橋忠)が勝利。産駒の通算勝利数は5勝となり、26日現在の2歳種牡馬勝利数でディープインパクトと並ぶ2位。新種牡馬ではトップに躍り出た。キングカメハメハの直子にして唯一の牡馬クラシック2冠馬(皐月賞、ダービー)。ロードカナロア、ルーラーシップなど既に後継種牡馬が活躍中のキンカメだが、その中でも“最終兵器”と言えるドゥラメンテ。熾烈(しれつ)な後継争い、そして種牡馬リーディング争いを勝ち抜けるか注目だ。

 ≪新種牡馬で早くも5勝≫2歳世代の種牡馬別勝利数はダイワメジャーが6勝でトップ。ドゥラメンテ、ディープインパクトが5勝で肉薄する。新種牡馬ではキングカメハメハを父に持つリオンディーズも既に4勝と好発進を決めている。

続きを表示

2020年7月27日のニュース