金鯱賞は“トニービンクロス持ち”のロードマイウェイだ!

[ 2020年3月9日 09:46 ]

ロードマイウェイ
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 「平成の種牡馬御三家」と言えば、サンデーサイレンスとトニービンとブライアンズタイムで異論はないだろう。中でもサンデーの存在感は抜群だ。死んで18年が経ち、孫やひ孫だけではなく、サンデーのクロス(インブリード)を持つ馬の活躍も目立ってきた。とりわけ3歳はタレントぞろいで、牡馬ではブラックホールやオーソリティ、牝馬ではデアリングタクトやスカイグルーヴがクラシック候補に挙げられる。サンデークロスを持つG1馬の誕生もそう遠くないはずだ。

 他の2頭はどうか。ブライアンズタイムのクロスを持つ馬はJRAで11頭が走って5勝のみ。1000万特別を勝ったクリノコマチが出世頭とあっては物足りない。トニービンのクロスを持つ馬は同じく91頭で43勝。さすがにサンデーに比べると見劣るものの、昨年末に待望の重賞勝ち馬が登場した。父ジャスタウェイ×母の父ジャングルポケットで“トニービンの4×3”を内包しているロードマイウェイだ。

 クラシックには間に合わなかったが、夏を迎えて一気に素質開花した。1勝クラスから破竹の5連勝。とりわけ前走のチャレンジCは出遅れて後方からの競馬を強いられながら、勝負どころで外々を回っての差し切り。2着のトリオンフとは僅かに頭差だが、実質的には“圧勝”の重賞初挑戦初制覇だった。今回は更なる相手強化となるが、今の勢いをもってすれば“打倒サートゥルナーリア”も決して夢じゃないだろう。

 ちなみに左回りでは4戦3勝。1400メートルと距離不足だったデビュー戦こそ4着に敗れたものの、その後は負け知らずだ。これは決して偶然ではなく、次々と東京巧者を輩出したトニービンの血の成せる業。初の中京が、6連勝への後押しとなることは間違いない。

 過去10年を振り返っても金鯱賞はトニービンで彩られている。11年は「母父トニービン」が1~3着を独占したほか、過去10年で8回馬券になった。さらにいえば、父として6回名前が出てくるハーツクライも「トニービン持ち(母の父)」、14年3着エアソミュールの父ジャングルポケットはトニービン直系だ。父方でも母方でもトニービンが入ると金のシャチが跳ねる。ここではサートゥルより父母ともにトニービンを持つロードマイウェイ推し。

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2020年3月9日のニュース