【朝日杯FS】(8)タイセイビジョン 武で狙う悲願初制覇

[ 2019年12月14日 05:30 ]

タイセイビジョン
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 京王杯2歳Sに続いて重賞連勝を狙うのがタイセイビジョン。金曜朝は軽めのメニューで調整。角馬場で体を動かして厩舎へと引き揚げた。余田助手は「追い切り後も変にテンションが上がることなく落ち着きがあるのがいいですね。順調ですよ」と好感触だ。枠は真ん中の8番に決まった。同助手は「ジョッキー(武豊)にお任せするだけです」と名手に全権委任。掛かる気性で折り合いがポイントになるだけに、前に壁をつくるという意味では悪くない枠だ。

 前走の京王杯も道中で行きたがったが、終わってみれば1分20秒8の2歳コースレコードで完勝。上がりもメンバー中最速の3F33秒5と切れ味も抜群だった。余田助手は「ルメールがうまくなだめてくれたおかげで、最後に凄い脚を使えた。収穫の一戦だった」と振り返る。先週の阪神JFもレコード決着だったように、今の阪神芝はかなりの高速馬場。時計勝負に対応できるスピードは大きなアドバンテージだ。

 鞍上の武豊にとっても20度目の挑戦で悲願の朝日杯FS初制覇が懸かる。名手は「前向きな馬なので折り合いがポイントになるが、いい馬が回ってきた。チャンスはある」と意欲的だ。その前向きさについて余田助手は「頭のいい馬なのでムキになっているわけではなく、走ることに一生懸命なだけ」と話す。あり余るスピードを前走のように爆発力に転換できれば…。G1制覇&武豊の悲願成就も決して夢ではない。

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2019年12月14日のニュース