【凱旋門賞】急転!武豊、仏名門ルジェ厩舎の3歳ソフトライトとのコンビで参戦

[ 2019年10月2日 05:30 ]

武豊
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 レジェンドに吉報だ。武豊(50)が急転、凱旋門賞(6日、パリロンシャン)に参戦することが1日、決まった。コンビを組むのは、フランス競馬界を代表する名伯楽JC・ルジェ師(66)が管理するソフトライト(牡3)。武豊は当初、ブルーム(牡3=愛、A・オブライエン)で参戦予定だったが、同馬が体調不良により回避していた。

 ブルームの回避で凱旋門賞騎乗馬がいなくなっていた武豊に吉報が届いた。凱旋門賞の有力馬である今年の仏ダービー馬ソットサスを管理するルジェ師が、同期のソフトライトの追加登録を決定。鞍上として日本のレジェンドに白羽の矢が立った。

 武豊はすでに凱旋門賞ウイークの重賞でルジェ厩舎の2頭の騎乗依頼を受けており、さらにもう1頭、大舞台での手綱を託された形。「勝ちたいレースはたくさんあるが、一つ選べと言われたら“凱旋門賞”とはっきり言える」と常々話している夢舞台へ。2年連続8度目の騎乗が実現する。

 ソフトライトは父オーソライズドで7戦1勝。前々走のG1パリ大賞はジャパンの5着。前走はG2ドーヴィル大賞で2着だが、凱旋門賞出走予定のナガノゴールド(3着)に先着した。1日には仏・ドーヴィルで行われた同厩舎の追い切りにも騎乗。思いがけず巡ってきたチャンスに、静かに闘志を燃やしている。

 武豊は凱旋門賞当日の「ジャンリュックラガルデール賞」(G1、芝1600メートル)でヘルタースケルター(牡2=JC・ルジェ)、「マルセルブーサック賞」(G1、芝1600メートル)でサヴァラン(牝2=A・ファーブル)にも騎乗。また、社台ファーム・吉田照哉代表が所有するコム(牝3=JC・ルジェ)で「オペラ賞」(6日、G1、芝2000メートル)か「ドラール賞」(5日、G2、芝1950メートル)に騎乗する予定もある。

 日本馬のみならず日本人騎手の悲願でもある凱旋門賞制覇。欧州競馬界が最も熱気をはらむ“凱旋門賞ウイーク”に、日本競馬界のレジェンドが躍動する。

 ◆ジャン・クロード・ルジェ 1953年8月19日生まれの66歳。フランスを代表する名伯楽として知られる。調教師だった父クロードさんの下で修業し25歳で開業。16年4月にはフランス競馬史上初となる通算6000勝を達成した。凱旋門賞は未勝利だが、仏ダービー3勝、仏オークス4勝。ソウルスターリングの母で、G16勝を挙げたスタセリタも管理した。

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2019年10月2日のニュース