【向日町・開設記念】阿部 デビュー8年目で記念初V!3番手直線から鋭伸

[ 2019年9月30日 05:30 ]

G3初優勝を果たし、ポーズをとる阿部力也
Photo By 共同

 阿部力也(100期)が3番手から直線鋭く伸びてV。デビュー8年目で初の記念優勝を飾った。

 勝負を決したのは北日本勢4車の結束の固さだった。菅田―佐藤―阿部―鈴木―郡司―田中―松浦―岩津―井上。赤板で松浦が上昇を試みるが、菅田が突っ張り出させない。打鐘で4車の北日本勢が主導権。松浦は外で浮く形になり郡司は並走の6番手。最終2角から松浦が再度、仕掛けるが佐藤のブロックで止まる。3番手で脚をためた阿部が最後は一気に伸び切った。

 「抜いたのはハッキリ分かりました。こんなに何もしないで獲れるとは思ってなかったです」

 うれしさよりも、すぐには勝利の実感が湧いてこない様子。実力者がそろった中で、ラッキーとも言えるVだが、その予感はあった。2日目は最後方からの強襲で1着。そして準決勝は菅田のまくりを差しと抜群の動きだった。佐藤も「阿部は脚があるし今回は仕上がっていた。あの展開ならあると思っていました」と話すように、実力で勝ち取った勝利でもある。

 「これで来年のG1の権利は獲れたと思うので、力を付けてG1の舞台でしっかり戦っていきたい」

 このVを弾みにシャープなタテ脚を武器に上位での活躍を誓った。

 ◆次走予定 優勝した阿部は10月8~10日の岐阜F1。2着・佐藤、3着・郡司は10月11~14日の前橋寛仁親王牌(G1)。

続きを表示

2019年9月30日のニュース