【江戸川大賞】若林G1初制覇!純地元でイン逃げ決めた
江戸川ボートのG1「江戸川大賞・開設63周年記念」は31日、第12Rで優勝戦が行われた。1号艇の若林将(35=東京)が逃げ切って快勝。3度目のG1優出で初優勝を飾り、賞金900万円を獲得した。
「江戸川は地元なので他場よりも気持ちが入る」。こう準優後に語っていた若林が宣言通り、インからコンマ05のスタートを踏み込んだ。しかし、同じ東京支部の福来がそれを上回るコンマ00のタッチS。スリット隊形は厳しいものになった。それでも師匠直伝のペラ調整で引き出した強力な舟足が全ての攻めを完封。1Mで外5艇を突き放し、独走態勢に持ち込んだ。
「緊張で早く起こしてしまったのでスタートは放り放り。でも福来さんが差しに構えたのが分かったし、1Mは意外と冷静だった。ターンは少し流れたが、舟の返りは節一くらい良かったので逃げ切れた。この江戸川のG1が目標だったので本当にうれしい」
師匠は当地の番人とも言える石渡鉄兵。だが、1月にA2級に陥落したため今シリーズには出場できなかった。「2日目に石渡さんの形に似せてペラを叩いたら舟が返ってくるようになった。今まで師匠の姿を目で追ってきた。石渡さんはこんな時にどうしていたっけ、そんなことを思い出しながら調整した」。3日目からは破竹の5連勝。不在の師に代わって“純地元”の看板を守り切った。
96期には平本真之、新田雄史、篠崎元志とSG覇者がズラリ。最高峰の舞台で戦い続ける同期にようやく一歩近づいた。「彼らと比べると格下だと思っていたが、そういう気持ちを消せるくらい、この優勝は自信になった」。からつ一般戦の次に控えるのは平和島で行われる関東地区選手権。G1覇者の誇りを胸に2つ目の地元タイトル獲りに挑む。
【次走】優勝した若林将の次走は3日からのからつ一般戦。西島義則、久田敏之、山田康二らと優勝を争う。福来剛は6日からの桐生一般戦。江口晃生、熊谷直樹、斉藤仁らが参戦。海野康志郎は6日からの浜名湖一般戦。川崎智幸、柏野幸二、角谷健吾らが出場。新田雄史は9日からのとこなめスポーツニッポン杯。佐々木康幸、長嶋万記、守屋美穂らが相手。岡村仁は11日からの住之江G1近畿地区選手権。松井繁、石野貴之、遠藤エミら強豪が参戦。片岡雅裕は10日からの鳴門G1四国地区選手権。重成一人、田村隆信、市橋卓士らとVを争う。
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