ルメール フェブラリーSで激突!菜七子は“ライバル”

[ 2019年1月29日 05:30 ]

<JRA賞授賞式>パーティーで祝福しあう特別賞の武豊(左)と騎手大賞・MVJのC・ルメール(撮影・西川祐介)
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 ようこそ、G1の舞台へ。28日、都内のホテルで関係者約600人が出席して、18年度JRA賞授賞式が行われた。騎手大賞のMVJに輝いたクリストフ・ルメール(39)は、G1「フェブラリーS(2月17日、東京)」で対戦する、G1初騎乗となる藤田菜七子(21)にエールを送った。自身が鞍上のゴールドドリーム(牡6=平田)には自信をのぞかせる一方、絶好調コパノキッキング(セン4=村山)とのコンビには警戒感を強めた。

 重賞2連勝(カペラS→根岸S)中のコパノキッキングと藤田菜七子がフェブラリーSでコンビを組むと発表された翌日の18年度JRA賞授賞式。ジョッキー部門のタイトルを総なめにしたルメールは、対戦が実現する菜七子の話題を振られるとニヤリと笑った。「彼女にとって凄くいいチャンスですね。一緒に凄くいい競走ができると思っている」

 この日、ルメールはJRA最多勝利、最高勝率、最多獲得賞金、MVJ、騎手大賞のタイトルを受賞。騎手大賞の受賞は岡部幸雄氏、武豊に次ぐ史上3人目の快挙となった。そんな日本トップ騎手が認めたのは菜七子の成長ぶり。同じレースを戦う中で、変化を感じ取っていると言う。「ナナコはすっかりプロフェッショナルなジョッキーになりました。デビューした後にたくさんのレースに乗って経験を積んだからね。もちろんジョッキーは男の方がパワーがある乗り方ができるんだけど、ナナコの乗り方も昔と比べてパワーアップしたよ」

 だが、G1請負人は負けるつもりなど毛頭ない。ルメールがコンビを組むのは17年の同レースを制し、昨年も2着に好走したゴールドドリーム。休み明けだった前走・東京大賞典は2着に終わったが、次に向けての手応えをつかんでいる。ルメールは「僕の馬は凄くチャンスがある。このレースはもう勝っているし、前走は凄くいい競馬ができた。1600メートルはちょうどいい距離だし、東京コースは合っているからね」と笑顔で話した。

 ルメールの母国フランスの後を追うようにJRAでも3月から女性騎手の減量特典ルールが始まる。新ルールについては「僕たちに減量はないけど決められたルールの中でやるしかない。それに女の子ジョッキーにとっては凄くいいポイントになると思うよ」と理解を示す。「コパノキッキングは誰が乗っても走ってくれる凄くいい馬。負けるつもりはないけど、対戦が楽しみだよ」と締めたルメール。トップジョッキーたちの神髄が発揮されるG1舞台。菜七子の初挑戦には大きな壁がいくつも立ちはだかる。

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