的場、62歳初騎乗V 「62歳最初も勝てた。うまくいった」

[ 2018年9月11日 05:30 ]

10日に川崎1Rで62歳初騎乗初勝利を飾った的場
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 7日に誕生日を迎えた的場文男(大井)が10日、川崎競馬で6鞍に騎乗、1Rのナムラヒロインで1着となり「62歳初騎乗初勝利」を飾った。これで通算7165勝。62歳での勝利は日本人騎手としては史上4人目となった。また残り5鞍は5、9Rの2着2回が最高だった。

 「ほら、手まで玉の汗が出てる。これだけ一生懸命追っているんだよ」と雨に濡れた腕を見せながら相好を崩した。そんなジョークが飛び出すほど会心の勝利だった。

 好スタートを切ったがセイヤクンを行かせての2番手を追走。4走前に手綱を取った時は逃げて7着に敗れていたが「逃げない方がいい」(的場)と分かっていただけに、この時点で作戦がピタリとはまった。直線ではそのセイヤクンと一騎打ちになったが手応えは十分。馬場の真ん中に進路を取るとこん身のステッキを繰り出して1馬身突き放した。

 「うまく抑えて乗っていけた。61歳の最後の日に勝てたし、62歳最初の日も勝てた。うまくいったな、という感じだね。本当に今は何も目標はないけど、気持ちで乗るだけ。一つ一つ勝っていけばいいことがあるかもしれない」。年を一つ重ねた大ベテランは、これからも着々と勝ち星を積み上げていくつもりだ。

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2018年9月11日のニュース