【京王杯SC】ムーンクエイク、重賞初挑戦でレコード初制覇

[ 2018年5月13日 05:30 ]

レースを制した(5)ムーンクエイク(右)
Photo By スポニチ

 「第63回京王杯SC」が12日、東京競馬場で行われ、4番人気のルメール騎乗ムーンクエイクが中団から抜け出して重賞初挑戦初制覇。安田記念(6月3日、東京)の優先出走権を獲得した。勝ちタイム1分19秒5は従来の記録を0秒1上回るレコードタイム。また、セン馬による勝利は同レース63回目で史上初となった。

 1着馬の脱鞍所に引き揚げてきたルメールが浮かれた顔で手刀を切った。「ごっつぁんです!楽しいレースだった。ラスト200メートルで3頭が併せて、凄いタフな脚を使ってくれた」。掛かり癖のムーンクエイクを馬群の中でうまくなだめて末脚を引き出す会心の騎乗。

 3頭横一線のゴール前では内のキャンベルジュニア(2着)に頭差、外から襲いかかった同厩舎サトノアレスに頭+鼻差をつけた。コースレコード(12年ミトラ)、レースレコード(16年サトノアラジン)とも0秒1更新する1分19秒5の快時計。「府中の速いタイムの馬場は合う。引っ掛かるけど、スピードがあって長い末脚を使う。タフな馬だ」と続けた。

 14年のレッドスパーダ以来、同レース歴代最多の7勝目を挙げた藤沢和師も満面の笑み。「我慢してうまく流れに乗れた。元々期待していた馬だが、気性が難しくて(重賞を勝つまで)時間がかかった」。大外に膨らむなどの悪癖を解消するため一昨年、3歳の夏に去勢。セン馬になって8戦5勝の快進撃だ。

 藤沢和厩舎は安田記念に同馬を含めて3頭出し。3着のサトノアレス、英国G1にも登録していた3歳馬タワーオブロンドンも国内マイル路線に向かう。ヴィクトリアマイルのソウルスターリングにも弾みをつける重賞初制覇になった。

 ◆ムーンクエイク 父アドマイヤムーン 母リッチダンサー(母の父ホーリング)牡5歳 美浦・藤沢和厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績12戦6勝 総獲得賞金1億3665万7000円。

続きを表示

この記事のフォト

2018年5月13日のニュース