【チャンピオンズC】連続レコードVロンドン、一気世代交代だ

[ 2017年11月29日 05:30 ]

世代交代へ殴り込みだ!CWコースで軽めに調整するロンドンタウン
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 秋のダート頂上決戦「第18回チャンピオンズC」。新興勢力の4歳馬ロンドンタウンはエルムSとコリアCを連続レコードVで駒を進めてきた。古豪ひしめくこのレースでスピード任せに頂点へ。世代交代を告げる時が、刻一刻と迫ってきた。

 エルムSとコリアCの連続レコードを引っ提げ、G1に殴り込みをかける。前走のロンドンタウンは初の韓国遠征で鮮やかな逃げ切り。古川厩務員は「砂は粒子が細かくて…。海に行くと波打ち際とか走りやすいでしょ?ダートが湿るとあんな感じ。移動にも慣れているし、10時間の輸送も問題なかった」と振り返る。2走前のエルムSではテイエムジンソクを破っており「ジンソクに勝って、韓国でクリソライトを破ったのは自慢できる」と胸を張る。

 それでも、そこまで人気が沸騰しないのは、中京実績と3走前の平安Sで12着に負けていることだろうか。古川厩務員は、一つ一つ丁寧に説明してくれた。中京の成績【0003】に関しては「明け3歳の500万とオープン、メンバーが強かった東海Sでの成績。まだ馬も力を付ける前ですからね。左回りの方が折り合いはつく」と意に介さない。左回りでも、2勝の実績。大きな問題はないとみたい。

 3走前の平安Sは使い詰めの影響が少なからずあった。「パドックでもあの時だけうるさかった。展開も不向きだったですかね」と話した。年明けからコンスタントに使われて5走目。そこからリフレッシュされ、進撃は始まった。

 久々は問題のないタイプ。この中間はCWコースできっちりと乗られ、この日も開門直後のCWコースに登場。1周半して体をほぐした。さすが500キロ超えの馬体。たくましさが目に留まった。

 「筋肉の質とか、獣医師さんからも褒めてもらえる馬。いい感じできてます。レベルの高いメンバーを相手に、どれだけやれるか」

 父カネヒキリは3歳時の05年と6歳時の08年にこのレースを制している(当時はジャパンCダート)。産駒もJRAの平地105勝が全てダートという“砂特化型”だ。夢の父子制覇へそのスピードはさらに加速する。

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2017年11月29日のニュース