【毎日王冠】スティール復活白星!ミルコ「きれいな勝ち方」

[ 2017年10月9日 05:30 ]

M・デムーロを背に毎日王冠を制したリアルスティール(右)。左は2着のサトノアラジン
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 秋の東京開幕を飾る伝統のG2「第68回毎日王冠」が8日、東京競馬場で行われた。中団を追走した3番人気リアルスティールが力強く伸び、昨年3月ドバイターフ以来の復活白星。天皇賞・秋(29日、東京)の優先出走権を獲得した。

 意表の逃げに出た1番人気ソウルスターリングの脚が直線半ばで鈍る中、外から豪快に伸びたのはリアルスティールだった。好スタートから周りに馬がいない中団キープの完璧騎乗。昨秋天皇賞2着以来の騎乗となったM・デムーロは「きれいな勝ち方。先週調教で乗って、馬が昨年よりずっと良くなっていた。自信を持って乗ったんだ」と胸を張った。矢作師も「意義のある勝利。本来の姿に戻っていて、自信もあった」とG1馬5頭の豪華決戦を制した愛馬を称えた。

 連覇を狙った3月ドバイターフの現地滞在中、外傷性鼻出血で失意の帰国。春は潔く諦め秋に備えた。指揮官は「ドバイの砂嵐で鼻の粘膜をやられて…。でも軽傷で(6月の)安田記念は使える状況だった。でもこうやって結果が出ると、使わなくて良かったかな?」と、昨春3月ドバイターフ以来の美酒に酔った。

 再び大舞台へ。M・デムーロは「今日はG1馬もいて、めちゃくちゃ強い相手。自信になった。また乗りたいです〜」とエールを送ったが、実は優先出走権を得た天皇賞はサトノクラウンの先約がある。矢作師は「次は天皇賞か、ブリーダーズCマイル(11月4日、米デルマー、芝8F)の2択。天皇賞はミルコが乗れないこともあるし、遠征の準備は進めていた。状態を見て決めたい」と指針を示した。自信を取り戻したスティールに怖いものはない。収穫の秋が約束されている。

 ◆リアルスティール 父ディープインパクト 母ラヴズオンリーミー(母の父ストームキャット)牡5歳 栗東・矢作厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績14戦4勝 総獲得賞金8億2713万6200円(戦績、賞金共に海外含む)。

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