【凱旋門賞】昨年3着オーダー 欧州No.1ステイヤーが再挑戦

[ 2017年9月29日 05:30 ]

昨年3着のオーダーオブセントジョージ。さらにパワーアップして帰ってきた
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 昨年3着のオーダーオブセントジョージは昨年凱旋門賞で1〜3着を独占したオブライエン厩舎が送る欧州No・1ステイヤー。昨秋2着に惜敗した愛セントレジャーを今年は9馬身差圧勝で制し、再びシャンティイに戻ってくる。

 デビュー以来、一度も掲示板(5着以内)を外していない堅実派。2800メートル以上の“超長距離戦”を中心に使われており、昨年の凱旋門賞は8番人気(JRA発売)と低評価!?だったが、鞍上デットーリの妙技がさく裂した。大外16番枠から、スタート直後に1頭だけポツンと離れた外に進路を取り、もまれずに2番手確保&先行策に成功。最後の直線は一度は内で進路をなくしかけたが、内ラチ沿いからしぶとく伸びて粘りに粘って3着確保。無類のスタミナはある半面、スピード&瞬発力を欠くために控えては能力半減!?なのを考慮し、正攻法の“先行策”を選択した鞍上の戦術が光った。勝ったファウンドは2分23秒61(良馬場)の好時計。3着まで独占の快挙となったオブライエン師は「ファウンド、(2着の)ハイランドリールには最良の馬場と思ったが、オーダーオブセントジョージにとっては速すぎる馬場はどうか?と思っていた。(上位独占は)レース前は夢にも思ってもみなかったシナリオ。信じられません」と喜びに浸った。

 さらにパワーアップして迎える今年の凱旋門賞。主要ブックメーカーは4〜5番人気に推し、注目度も増している。無論、雨が降って“スタミナ馬場”になるようなら、強じんなスタミナがさらに生きてくる。昨年のような高速馬場でもOK。欧州No.1長距離砲から、今年も目が離せない。

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2017年9月29日のニュース