【スプリンターズS】“騎手初戴冠”の血継ぐ!?フィドゥーシア

[ 2017年9月29日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=28日】東も西も香港馬も全頭が水曜追い。その翌日は動きが少なくなる。こんなときは直接、厩舎に行くのみ。柏原はタイミングを見計らって松元厩舎へ。フィドゥーシアを担当している吉田厩務員は02年スプリンターズS、03年高松宮記念で秋春スプリントG1連覇を成し遂げた母ビリーヴにも携わっていた。「オレは馬の話はしないぞ」と切り出したが、これはいつものパターン。報道陣へのサービスを惜しまないスタッフだ。

 「ビリーヴもファリダット(半兄=オープン3勝)も古馬になってから良くなったように、この親子は晩成型。ずっと接しているから分かりづらいけどフィドゥーシアも若い頃と比べると体にボリュームが出ている。後ろから見るとプリプリしているもんな。スプリンターだから、こういう体形でいいんじゃないかな」

 前走・セントウルSは大外スタートから二の脚を生かしてハナ。結果的に他馬の目標になり、終始プレッシャーを受けた。「ぴったり来られたし、時計(前半3F33秒8)の印象以上に厳しい展開」と振り返る。あの9着があるからこそマークが緩くなるかも。態勢もきっちり整っている。前日の追い切りは新コンビ・三浦が栗東へ駆けつけてCWコース3頭併せ。しまいグイグイ伸びて好調をアピールした。「そう言えば、ビリーヴが勝ったセントウルSは岩田君の重賞初制覇、高松宮記念はアンカツさん(安藤勝)のG1初制覇だったよな。コウセイ(三浦)のG1初制覇(JRA)にならないかな」。ともに鹿毛、顔つきもよく似ている親子。“騎手の初勝利”が意外な共通点になる!?

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2017年9月29日のニュース