【高松・ウィナーズC】メイン進出の吉田拓、迷いなき先行一本道

[ 2017年3月18日 05:30 ]

12R「毘沙門天賞」も果敢な走りを期待される吉田拓矢
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 吉田拓は先行に少しの迷いもなかった。初日10R。同県の吉沢とライン2車ながら果敢に主導権を取っていく。稲垣のまくりを封じた。最後は河端の強襲を浴びたが3着に逃げ粘り、2日目メイン「毘沙門天賞」進出を決めた。

 「2車でも先行と決めていた。踏み上げて行けたのは良かったが、相手も強いし、吉沢さんが守ってくれたおかげ」

 先行にこだわり抜く。地元・取手での全日本選抜競輪が終わってから、武田豊から授けられたアドバイスが吉田の心に響いた。武田はこう語った。「一走一走、持ち味を出すレースをした方がいい」。結果にこだわり、レースが小さくなっていた吉田にとって、まさに天からの声。この瞬間、持ち味の先行で挑む、強い気持ちを取り戻した。続く玉野記念。先行で最終バックを取る果敢な走りが復活。そして、今節初日のレースにつなげた。

 「先行選手ということを忘れないよう、気持ちを切らせることなく走ることができた」。充実した表情で報道陣の質問に答える吉田。気持ちが充実すれば当然、体調面の向上も呼び込む。「バンクは軽く感じた。脚の状態はいい」。初めての高松バンク。それでも好感触をつかんでいる。

 12R。関東は平原と2人。当然のように「平原さんの前で力を出し切る競走を」と先行に徹していく構えだ。各ラインの先頭を走る原田、渡辺と譲れないバトルを繰り広げる。強いハートで最終バック、吉田が先頭で風を切る。

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2017年3月18日のニュース