【有馬記念】(14)シュヴァルグラン 減量成功&福永復活で激走

[ 2016年12月24日 05:30 ]

父ハーツクライ譲りのスタミナを武器にG1初勝利を目指すシュヴァルグラン
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 人馬共に間に合った。父ハーツクライ譲りのスタミナを武器に挑むシュヴァルグラン。過去3回走ったG1は今年の天皇賞・春とジャパンCの3着が最高だが、もう手が届いても不思議ではない。

 前走・ジャパンC(17番枠)同様、外寄りの14番枠に収まったが、林助手は前を向く。「変に内で詰まるより外で良かったと思う。中山は内が荒れているみたいだし、悪い所を走らされることもない」。3月の阪神大賞典。豪快に外をまくって勝った鞍上の福永が「この馬、有馬記念が合いますよ」と進言した。その時も大外11番枠。同助手は「あの時みたいなレースになるんですかね。コースが似ているし、スタミナでは負けないと思っているんで」と力を込めた。

 8キロ増だった前走を踏まえ、意欲のシェイプアップに取り組んだ中間。CWコースでの1週前追い、最終追い共に併走馬に先着する素軽い走りを披露し、以前の調教でズブかった姿はもうない。同助手は「当週で目標通りに体が絞れた。追い切りで動けたのが良くなっているということだと思う」とダイエット成功に目を細めた。

 3日の落馬負傷による骨折(右鎖骨)で騎乗が心配された福永は、23日の復帰初戦(阪神4R)でいきなり勝利。差し馬を激しく追う姿に“後遺症”はみじんも感じさせなかった。これで「悔いのない仕上げだし一発を狙える」と話していた男も気持ちよく本番に臨める。

 減量成功&福永復活で、もう不安はない。05年に父が制したこのレース。史上3組目の父子制覇へ。激走ムードが漂ってきた。

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2016年12月24日のニュース