【香港スプリント】実績最上位!香港・エアロヴェロシティ

[ 2016年12月5日 05:30 ]

14年以来の2勝目を狙う地元の英雄エアロヴェロシティ
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 【世界のライバル】海外馬券発売の第4弾となる香港国際競走が、今週末の11日にシャティン競馬場で行われる。日本から総勢13頭がエントリーする注目の国際G1。スポニチでは「世界のライバル」と題し、日本馬のライバルとなる海外勢にスポットを当てて6回連載で紹介していく。初回は香港スプリントに出走するエアロヴェロシティ。馬券購入のヒントとしてお役立てください。

 馬券を取らせてもらった思い出の馬、というファンも多いのではないだろうか。14年以来の香港スプリント2勝目を狙う地元の英雄エアロヴェロシティだが、日本のファンにとってのハイライトは、やはり昨年の高松宮記念だ。好位2番手追走から、直線では抜け出すタイミングがワンテンポ遅れたものの、最後はミッキーアイル、ハクサンムーンの一流快速馬2頭を競り落としてのV。短距離大国の実力を見せつけた。

 今春は年明けの地元重賞を順当に勝ち、高松宮記念連覇を狙って来日したが、検疫中にせん痛(腹痛)を発症し、出走せず無念の帰国。今秋は10、11月に香港G2を1戦ずつ消化していずれも3着。この馬らしく先行して上位争いに加わる見せ場十分の内容だが、2戦とも後方から追い込んだラッキーバブルスに先着を許している点は気掛かり。牡馬よりはピークが長いとされるセン馬だが、既に8歳の年末で、これまで以上の成長は見込めない。

 ただ、前走の内容は参考にならないタイプで、2年前にこのレースを制した際も、前哨戦では14着に大敗している。日本、香港、シンガポールと3カ国でのG1制覇は最上位の実績。走り慣れたシャティンで力さえ出し切れば、格の違いを見せる可能性も十分だ。馬券の狙いとしては、日本でも知名度が高いため、過剰人気するようなら思い切って消しの手も。逆に日本馬人気に押されてオッズが上がるようなら、ぜひ押さえておきたい実力馬だ。

 ◆エアロヴェロシティ 父ピンス、母エクソダス(母の父カープスタッド)。香港・オサリバン厩舎所属。08年ニュージーランド産で、12年に同国でデビューし1戦1勝で香港に移籍。通算23戦11勝。G1は14年香港スプリント、15年高松宮記念、クリスフライヤー国際スプリント(シンガポール)の3勝。13年6月以降の19戦は、全てパートンが騎乗している。

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2016年12月5日のニュース