【エ女王杯】激走革命プロレタリアト“3度目”を狙う小島茂師

[ 2016年11月11日 05:30 ]

プロレタリアトをなでる小島茂之調教師

 京都の牝馬G1といえば小島茂厩舎!!「第41回エリザベス女王杯」の出走馬が10日、決まった。プロレタリアトを送り込む美浦の小島茂之師(48)は08年秋華賞をブラックエンブレム、09年エリザベス女王杯をクィーンスプマンテで制し、波乱を呼んだ。今回もこの2頭と同様に栗東に滞在し“勝負仕上げ”を施す。同レースの枠順は11日確定、12日に前売りされる。

 激走、再び――。プロレタリアトを送り込む小島茂厩舎といえば、08年秋華賞のブラックエンブレム、09年エリザベス女王杯のクィーンスプマンテと2度、京都の牝馬G1で波乱を呼んだ。ともに11番人気、そして栗東滞在で結果を出してみせた。初の重賞挑戦がG1となるプロレタリアトも、僚馬ロードクエスト(マイルCS出走予定)などと共に先週木曜(3日)に栗東入り。今週は火曜、水曜の追い切りにトレーナーが美浦から駆け付けて騎乗。前走時430キロと小柄な牝馬だが、初めての環境に戸惑うこともなく、しっかりとした調整過程を踏めている。

 馬が初G1なら、鞍上の杉原も6年目で初騎乗。師は「前に杉原から“好きな馬だから、ずっと乗っていたいです”とメールをもらったことがあった。自分の手でつかみ取ったチャンスだし、こちらも胸を張って乗せられる」とエールを送る。杉原も「コンビを組んできた馬と出られるのはうれしい。長くいい脚を使って、しっかり最後まで走ってくれる。京都外回りは下り坂を利用してスピードに乗れる。持ち味を発揮できる舞台」とパートナーの力を最大限に引き出して、期待に応える騎乗をするつもりだ。

 前走、京都で行われた古都Sを勝ってオープン入りしたばかり。以前は促さないと道中進んでいかなかったが、初めて着用したブリンカーが効果てきめん。4角まで馬なりで進出して直線は鋭い末脚で差し切った。今回は一気の相手強化になるが、師は「内心、通用するんじゃないかという気持ちもある」と期待感を隠しきれない。「スプマンテの時も“重賞未勝利馬は勝てない”と言われて、それではやってやろうと。あの時と同じようなシチュエーション」。2度あることは…。小島茂厩舎の3度目の驚がく配当演出があっても、何の不思議もない。

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