横山典らトップジョッキー、武邦彦氏に追悼の意“遺志を受け継ぐ”

[ 2016年8月14日 05:30 ]

 関東のトップジョッキー横山典弘は武邦彦厩舎の馬には14頭騎乗し2勝。その内の1勝はメジロベイリーで制した00年朝日杯3歳Sだ。「抽選待ちだけどごめんなって言われてね。こちらこそ勝たせてもらって感謝という感じだったよ」と懐かしんだ。生前は競馬談義に花を咲かせたという。「どんなコース、距離、競馬場でも最内枠か大外枠を選べってなったら2人とも最内枠がいいって話が合ったりしてね。やっぱりあの人はジョッキー。通じるものがあるなんて言うのはおこがましいほど偉大な人だった」と振り返った。

 「いつも豊とは(容体は)どうなんだという話していた。会いに行こうと思っていたところの知らせで驚いた。本当にジョッキー全体をよく見ていた人。その遺志は豊や幸四郎、少なからず僕にも受け継がれているし、それをつなげていかなくちゃいけない」と悼んだ。

 ▼蛯名正義 子供の頃からテレビでは見ていたけど、ジョッキーになって実際に話してみて偉大さが分かった。関西へ乗りに行くと「元気にしてるか?」と、いつも声をかけてくれたし、豊、幸四郎と4人で家族のように食事へ行ったことをよく覚えている。コラムの評論もそうだったが、とてもバランス感覚に優れていた。悪く言うだけでも、当たり障りのない言い方でもなく、競馬のことが本当に好きなんだなと伝わる内容だった。ジョッキーとしてだけでなく、人間としても凄い人。そういう素晴らしいところを、自分たちはこれからの人たちに受け継いでいかなければと思う。

 ▼福永祐一 体調を崩されているのは知っていましたが、驚きました。実家は近所ですし、必ず声をかけて、気にかけてくださっていました。競馬史に名を残す偉大な先輩でしたし、残念。ご冥福をお祈りします。

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