【函館2歳S】ミスターX モンドキャンノ重賞Vへ死角なし!!

[ 2016年7月24日 05:30 ]

 函館11R・函館2歳Sはモンドキャンノ。前評判通りのデビュー戦だった。好位から楽に抜け出す横綱相撲で叩き出したタイムは1分9秒4。クリスマス(13年函館2歳S優勝)の2歳コースレコードに0秒1差まで迫る好時計で、当日が開幕週だったことを考慮してもあふれんばかりのポテンシャルを証明した。2着ドゥモワゼルが次戦を4馬身差の圧勝で勝ち上がっており、レースの質の高さも折り紙付きだ。

 初戦をスピードに任せた勝ち方をした馬が多い中で、好位でしっかり折り合ったレース内容も好印象だ。「新馬戦ではジョッキー(戸崎)が競馬を覚えさせてくれた」と藤巻助手。激しい主導権争いで乱ペースになっても、前回の経験を生かして自分のリズムで戦える。安田翔助手は「真面目に走れるかをポイントに追い切ったが、走ってみたら気合をつける必要もなかった。体も締まって、1回使った上積みも感じる」と精神、肉体面での成長を強調。世代最初の重賞ウイナーへ死角は見当たらない。馬単(6)から(8)(10)(12)(14)(15)。

 中京11R・中京記念は3歳馬トウショウドラフタの器が大きい。前走・NHKマイルC(5着)はスタートで立ち遅れ、直線は前が詰まる不利。それでも最後まで懸命に追い上げて、1着メジャーエンブレムに0秒3差まで迫った。その内容はスムーズなら、と思わせるものだった。

 中京はファルコンSで既に重賞を勝っているコース。極悪馬場を苦にしなかった走りからも、荒れ始めた芝もクリアできると見る。いまだ0勝のマイルで折り合えるかが鍵になるが、最終追いに騎乗した岩部は「テンションが上がると大変な馬だけど、きょうは折り合っていた。春先に比べて心身ともにドッシリして、身のこなしも背中の感触もいい」と納得の表情だ。短期間で見違えるように成長する3歳馬。“掛かりっぱなし”というドラフタのイメージは、捨てた方がいいかもしれない。馬単(6)から(5)(7)(8)(11)(12)(13)。

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2016年7月24日のニュース