【プロキオンS】ニシケンモノノフ ラスト“変則併せ”でひと伸び

[ 2016年7月7日 05:30 ]

坂路で追い切ったニシケンモノノフ(右)

 日曜中京メイン「第21回プロキオンS」の追い切りが東西トレセンで行われた。ニシケンモノノフの最終調整は坂路単走。序盤から力強いフットワークで駆け上がり4F51秒5。最後は他厩舎と“併せ馬”の形になると、自らハミを取りグイッともうひと伸び。ラスト2F12秒0→12秒0と鋭い反応を見せ、ギアを一段上げたところで坂の頂上を迎えた。

 庄野師は「しまい重点で(最後は併せる形になったが)全体時計はこれぐらいになるだろうと思っていた。息はできているし、いい状態で臨めそう」と想定外の内容にも出来の良さに納得の表情。

 2歳時に園田の交流重賞・兵庫ジュニアGPを制したが、その後の中央ではタイトルを奪えず。それでも2走前の黒船賞(高知)では、昨年のJBCスプリント2着馬で重賞7勝(交流含む)を挙げるダノンレジェンドと0秒2差2着と接戦を演じた。トレーナーは「心身が充実して古馬らしくなってきた。ようやく中央の重賞に手の届きそうなところまで来たね」と目下の順調ぶりを口にし、悲願達成へ力を込める。

 初めての中京だがササる心配がなく、コーナリングがスムーズな左回りは好材料。夏の尾張ダート決戦を制し、実りの秋へ弾みをつける。

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2016年7月7日のニュース