【エプソムC】ロジチャリス 本格化の4歳夏!3連勝で重賞初制覇だ

[ 2016年6月7日 05:30 ]

エプソムCで重賞初制覇を目指すロジチャリス

 5週連続G1は終わっても東京は熱い!!今週のメイン「第33回エプソムC」はマーベラスサンデー、エイシンヒカリなど後のG1優勝馬が重賞初Vを飾った出世レース。4歳春で開花した巨漢馬ロジチャリスが注目の的だ。2走前の春興Sに続き、出世レースのメイSも制して胸を張っての重賞再挑戦。心身共にスケールアップし、戦略も幅を増した。念願の重賞初制覇の期待が膨らんでいる。

【エプソムC】

 デビュー時から注目を集めていたロジチャリスが4歳夏を迎え、本格化してきた。皐月賞当日の春興S快勝でオープン入りすると、メイSは6番手から豪快に突き抜けた。メイSといえば、へヴンリーロマンス、ショウワモダン、スピルバーグなど後のG1馬が優勝馬に名を連ねる出世舞台。国枝師は「これまでは内で脚をタメる時に好走するケースが多かったが、距離が(マイルから)延びて外枠でも、しっかりと折り合えたのは収穫。体の芯がしっかりした。心身ともに成長してきた」と目を細める。

 550キロ近い巨体に加えて、きれいな栗毛の馬体。さらに額には存在感たっぷりの大流星。ほとんど白面の派手なルックスは2歳時から注目を集めていた。14年6月の新馬戦2着後、未勝利戦は単勝1・1倍の断然人気でV。3歳春こそ体調が整わず棒に振ったが、昨年7月のG3ラジオNIKKEI賞(4着)で素質の片りんを示した。指揮官は「あの時は大外枠(16番)で序盤に脚を使わざるを得なかったからね。それでも頑張っている」と述懐。当時優勝したアンビシャスは4月大阪杯を制し、宝塚記念でも有力候補に浮上。チャリスも重賞で戦える力は十分備えている。

 昨年エイシンヒカリが重賞初制覇を飾ったエプソムCもまた出世レースとして名高い。同師は「体もデカい分、期待も大きい。1800メートルまではこなしてくれたし、ここは同じ舞台。それに、今が一番順調に調教が積めている。ここでどんな競馬をしてくれるかで今後が占える」と熱い期待で送り出す。古馬になっても成長した父ダイワメジャー同様、チャリスの本領発揮もこれから。最高546キロの巨体でならした父から譲り受けたパワーを武器に、3連勝で重賞の壁も突破すれば、スター街道の道が約束されている。

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2016年6月7日のニュース