【フェブラリーS】コパノリッキー 初の中央同一G1V3で新たな歴史を

[ 2016年2月16日 05:30 ]

JRA初の同一G1・3連覇を狙うコパノリッキー

 さあ、16年中央競馬のG1が開幕する。ダート界の有力馬が顔をそろえた「第33回フェブラリーS」の注目は、何と言っても史上初となるJRA同一G1・3連覇に挑むコパノリッキーだ。近2走、前崩れの展開に泣いたがG1・5勝馬の衰えは皆無。G1初制覇を飾った思い出の舞台で、新たな偉業達成に挑む。

【フェブラリーS】

 メジロマックイーン、デュランダル、ジェンティルドンナ、ゴールドシップ―。幾多の名馬も達成できなかった「JRA・同一G1・3連覇」の偉業に、ダート界の“横綱”コパノリッキーが挑む。大一番を前に村山師が手応えを口にする。

 「3年間続けて使うことは、なかなかできない。ましてG1を勝つのは難しい。ただ、芝よりダートの方が維持しやすいし力を発揮できると思う。今がピークというより、8歳ぐらいまで走れそうな気がする」

 地方で行われた統一ダートG1ではアドマイヤドン(JBCクラシック)、ヴァーミリアン(同)、ホッコータルマエ(川崎記念)などが3連覇の偉業を達成している。ダート界は芝と比べて、消耗度が少なく息の長い活躍が目立つ。リッキーについても「身体能力が高いし、安定して維持できている」と目を細める。

 昨秋のJBCクラシックでG1・5勝目をゲット。近2走のチャンピオンズC(7着)→東京大賞典(4着)は先手を奪うもホッコータルマエなど後続から厳しいマークを受け、息の入らない展開。指揮官も「思った以上に競られた。控える競馬もできるので、逃げにはこだわらない」と自在性をアピールする。まして“天敵”はドバイに向かう公算が大きい。ライバル不在なら、負けていられない。

 偉業達成に向け、入念に乗り込んできた。1週前追いはCWコース3頭併せで実戦さながらの猛稽古を消化。村山師は「かわされそうになったところで伸びてくれた。少し体に余裕はあるけど最終追いでしっかりやれば」と青写真を描く。

 2年前は16番人気Vで波乱を演出。昨年は堂々と1番人気に応え、同レース史上初の連覇を成し遂げた。3年連続の大舞台を前に、指揮官は「カイバも落ちず毛ヅヤがいい。雰囲気はいいから」と力強く締めくくった。その名を刻んだ相性のいい舞台で、新たな歴史をつくる。

続きを表示

2016年2月16日のニュース