【小倉・競輪祭】武田が7度目G1制覇!平原の番手から豪快差し

[ 2015年11月24日 05:30 ]

小倉競輪祭で優勝し、選手仲間から胴上げされる武田

 今年最後のG1「第57回競輪祭」の決勝戦は23日、北九州市の小倉競輪場で争われ、平原康多のまくりを武田豊樹(41=茨城・88期)が差して優勝、賞金2890万円を獲得した。武田のG1優勝は今年6月の高松宮記念杯以来、7回目。競輪祭優勝は3年ぶり2回目となった。なお大会終了後に12月30日に京王閣競輪場で行われる「グランプリ2015」の出場選手が決定した。

 今年1年間、1番車のチャンピオンユニホームで戦った武田が今年最後のG1を優勝で締めた。「グランプリ前のG1が一番大事と思っている。しっかり練習した」。万全の状態で迎えた今大会。準決勝に続き決勝戦も「お互いに信頼している」と言う通り、数々の好連係、好勝負を演じてきた平原に任せて挑んだ。

 村上兄が先行勝負に出て、一度は平原との連係が崩れるシーンがあったが、平原がまくると必死に食らいついた。後輪だけに集中。「最後は脚がいっぱいで差せるとは思わなかった…」と語ったが、1/4輪差し切った。

 「優勝できたのは平原君の頑張りに尽きる。平原君は相当苦しかったと思う」。武田―平原の並びで走るケースもあるだけに、武田は平原の走りの厳しさも分かる。だからこそ何度も平原に感謝した。

 昨年の競輪祭は武田―平原の並びで平原が優勝、武田が2着。そして今年は平原―武田の並びで武田が優勝、平原が2着。1人でも強い武田と平原が並ぶと、1+1が3にも4にもなる。

 「思ったよりユニホームが重く感じた1年間」だったがG12勝を飾り、立派に責任を果たした武田。次の大舞台はグランプリ2015だ。「今年は関東(京王閣)で開催されるので関東の代表選手としてしっかり備えたい。連覇とかは考えていない。競輪祭を大事に走った気持ちがグランプリにもつながると思う」。平原と武田と神山の3人がグランプリでも中心になるはずだ。

 ◆武田 豊樹(たけだ・とよき)1974年(昭49)1月9日、北海道斜里町生まれの41歳。私立釧路緑ケ岡高卒。03年7月プロデビュー。通算成績は930戦371勝。通算取得賞金は12億7850万円。主なビッグ優勝は第62回日本選手権(09年)、第52回、57回オールスター(09、14年)、第63回、66回高松宮記念杯(12、15年)、第54回、57回競輪祭(12、15年)。その他の競技歴はソルトレークシティー五輪(02年)スピードスケート500メートル8位。趣味は「食べること」。1メートル77、90キロ。血液型O。

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